和室

和室

 今では畳を敷いてある部屋を和室と呼びますが、伝統的な客間をお座敷といい、一般的に次の通りの造作で構成されます。

欄間

欄間

 隣室との間を仕切る襖の上に施す換気・通風部分を指します。
 格子や障子を用いますが、透かし彫りの彫刻も多くみられます。

襖

 隣室や廊下との間を仕切る建具です。
 木製建具に和紙を張り仕上げます。
 無地もありますが、柄物も多く、襖絵として絵画が施されている豪華なものもあります。

障子

障子

 外や縁側との間を仕切る建具です。
 格子に白無地の和紙を張り、外の明かりを取り入れつつ、外気を遮断します。
 上下にスライドできる雪見障子などは庭を愛でるための造作です。

縁側

縁側

 ぬれ縁とくれ縁があり、前者は文字通り外側に建具がなく、吹き振りの雨に濡れますが、後者は外側に建具があります。
 夏は部屋への直射日光を遮り、冬は外と部屋との緩衝部分として寒さを和らげます。

棚

 床の間の横に造作されるものです。
 二枚の棚板で高さを変えて施される違い棚が多く、上部に天袋、下部に地袋を設えるのが一般的です。

床の間

床の間

 床面より框を用いて一段高くし、掛け軸や生け花で部屋を装飾する部分です。
 横の棚との隔たりに用いる柱を床柱と言い、使用する木材や形状はまちまちですが、京都では京都北山杉の「絞り丸太」を使う邸宅が多いです。